木質バイオマスは発電だけでなく、熱利用、すなわち温水や蒸気、温風の形でエネルギー利用することができます。熱利用に利用する木質バイオマスボイラーは、製造業や農業などを中心に全国で2,000台規模で設置されており、最近は公共施設や温浴施設などにおける導入も進んでいます。熱利用は発電に比べてエネルギー効率が高く、木の持つエネルギーを有効に使うことができます。
そこで当協会では木質バイオマス熱利用の推進のため、木質バイオマス熱利用にまつわる調査を実施しています。
また、これから熱利用を始める方向けの情報サイトWOOD BIOの運営も行っています。
調査実績
2022年度 優良事例の横展開体制整備支援事業
木質バイオマスの熱利用推進に有益となる知見や技術情報、人材の交流の場となるプラットフォームの構築及び実証運用を行いました。
2022年度 蒸気ボイラー導入促進調査
蒸気ボイラーの技術的課題や市場の把握を行い、蒸気ボイラーの導入促進を図るための方策について検討しました。
2022年度 木質バイオマス熱利用導入及び利用向上可能性調査
地域におけるボイラーの導入状況、木質バイオマスの熱利用の現状分析、課題の取りまとめを行い、地域における木質バイオマス熱利用の導入促進のためのあり方を検討できる手引きを作成しました。
2020年度 木質バイオマス熱利用・熱電併給効率化実態調査
木質バイオマス熱利用の実態について、アンケートやヒアリングを通じて情報収集を行い、トラブルや失敗事例の原因とその対処方法を検討するとともに、経済性を含めた運用実績の分析を実施しました。
2019年度 木質バイオマス熱等面的供給実態調査
木質バイオマスエネルギーを地域で面的に導入し利用する姿を「面的利用モデル」と定義し、「面的利用モデル」の中で木質バイオマス燃料の面的供給が実現している地域へのヒアリング調査を行ってその実態を明らかにするとともに、燃料製造面から見た採算性の見合う生産規模のあり方の検討や、地域経済波及効果の試算等の木質バイオマスエネルギーが地域にもたらすメリットの数値化を行いました。
2018年度 産業用等熱利用実態調査
今後の木質バイオマス熱利用の拡大に向けては、大きな蒸気需要がある産業用等での利用の促進が重要になります。そこで産業用等熱利用の実態を調査し、導入促進につなげる分析を行いました。
2016年度 木質バイオマス熱利用実態調査
日本の熱需要を整理し、バイオマスと相性のよい熱需要を抽出し、抽出した有望先において普及させていくための課題を整理しました。
2016年度 木質バイオマス熱電併給事業の推進のための調査
国内市場への導入の動きが見られる国内外の小規模発電機器・設備について、ベンダー・メーカーのヒアリングや海外での事例調査およびヒアリングを通じて情報を整理するとともに、海外調査の事例をもとに導入時の考え方などについて分析を行いました。
成果報告書・成果報告会資料
各年度の資料は、以下をご覧ください。